本家アメリカでは、カフェ・ブラウン(あちらではモデル構成によって1種類の呼び名ではないようですが基本的には Espresso Brown) について 、すでに話題になっていることがわかりました。 結果を先に言えば私の手元に届いた製品はカフェ・ブラウンである可能性が高いと思われます。

http://forum.notebookreview.com/showthread.php?t=142184
http://forum.notebookreview.com/showthread.php?t=142184&page=2
http://forum.notebookreview.com/showthread.php?t=144095
http://www.reviewpub.net/2007/07/inspiron-1420.html (このサイトに掲載されている写真は私が撮った写真の色と酷似しています)


上記ディスカッションの中で様々な人が Espresso Brown について形容していますが、 概ね共通した認識は dark brown, dark dark brown, very very dark, light black, almost black . . . などというものです。無理に光にかざして見ないかぎり黒にしか見えないという意見などもあります。
しかし、この限りなく黒に近いブラウンに対して 購入予定者に注意を促している人もいれば、このような濃いブラウンで良かったと好意的に受け止めている人もいて、この色のついての反応は人によって様々です。
また、ブラウンに限らず今回の製品についてDELLは誤って呼称していると指摘している人もいます。

なぜこんなことになったのでしょうか。私には納得しかねます。事実偽りなく書きますが、Web上のカフェ・ブラウンと実際に届いた「カフェ・ブラウン」は全く異なる色です。一見して黒(若干薄い)にしか見えません。上掲レビューの中で書いていた人がいたように、マシンを様々な角度に傾けて光の反射具合を変化させてみてようやく「ブラウンかもしれない」という程度の色です。

これは、単に私の推測にすぎませんが、このような本国における色についての混乱(クレームもあると思われます)を日本において起こさないようにすでに対策を開始しているはずです。もしそうでないならば、よほど呑気な会社だと言うほかはありません。そのひとつの現れとして Webページ上のサンプル写真の差し替えが挙げられます。今週になって薄いブラウンの見本写真は取り除かれ、すべて濃いブラウンに統一されています。

日本のサイトはカフェ・ブラウンとグリーンの選択に対して「人気商品のため、納入に4週間程度かかります」と注意書きがありますが、この「4週間」は実際の製造の遅れに加えて、この色名で販売するための対策を講じる猶予期間が含まれているのかも知れません。カフェ・ブラウンのマシンはかなりの危機に直面していると想像されます。なんとなれば、購入者にとっては唯一の判断材料であるWeb上の写真と実物の色が著しく異なるのですから。今後カフェ・ブラウンと称して販売することが困難になることさえあると思います。

私自身に関して言えば、手元に届いた製品は99% カフェ・ブラウンではないと思いました。しかし残りの1%(もしかしたらこれがカフェ・ブラウンかもしれない)があるがゆえに、製品が届いてから2週間ずっと、サポートの方と双方の認識のずれを埋めるべく努力してきました。けれども今日(7/27)に至までこの溝は埋まっていません。
仮に私の手元にあるマシンがクール・ブラックであれば納品ミスであり、カフェ・ブラウンであればWeb上のカフェ・ブラウンの写真は「看板に偽りあり」と言わざるを得ません。
私は比較的早く製品が届いたカフェ・ブラウン購入者ですが、このままの状態でこの色のマシンの販売を続けるならばクレームの増加は避けられないと思います。つまり何らかの対策を講じなければならならず、その猶予期間は4週間では足りないかも知れません。

そういえば、開発段階でのブラウンの色合いと実際に製品化された製品の色に関する社内での事情がどこかに書かれていたように思います。「この色のままで製品化になって良かった」と誰かが言ったとか言わなかったとか・・・

ここまで到達するまで(今も)大変な労力を要しました。その時間と消耗した体力を返して欲しいというのが私の本音です。

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